Taeko Ota
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Life Experience

Spring

4/15/2014

 
 やっとNYにも春がきた。私の一番好きな季節。いつも来る時は一気にくる。桜もまだまだと思ってたら、もう満開になっていた。木々の花も咲き乱れ、一週間前まで厚いダウンのコートを着ていたのが嘘のよう。グレーの街がまるでキャンバスのように色づいていく。柔らかな日差しの中で、その変化を眺めているのが好き。まるで好きな人に会ったかのように、ときめいてしまう。優しい春の空気に包まれながら、ボーッとこの短い季節の美しさにみとれる。仕事帰りに花を見ながら夜の散歩。隣の駅まで歩いたり。。。そして新緑が木々から現れる時、自然の生命力に圧倒される。長い冬の後に必ず訪れる春。冬があるから春が美しい。人生に重ねて感じ入る。

 先日、そんな陽気に誘われ、久々にセントラルパークを歩いていたらテナー•サックスの音色が聴こえてきた。"Satin Doll"のメロディーが風に乗って流れてくる。思わず音の方向に歩く。年配の黒人のおじさんが吹いていた。味のある演奏。サックスの音って、野外で一番きれいに聴こえる気がする。広い空間を波を打って遠くまでゆっくり飛んで行く。ロマンティックな音と心地良いスイング。小さな子供が演奏に合わせて踊ってる。シングルが無かったので、奮発して5ドルもチップを入れてしまった。いい演奏を聴くと音楽をやってる者として、リスペクトせずにはいられない。

 今日は地元のアストリアパークへ。プチ自然を感じられる癒しの場所。イーストリバーが目の前にうねっていて、セントラルパークより好き。大きな船がゆうゆうと通ったり、リスが走り回ったり、景色に動きがあって面白い。そこで五感を研ぎ澄まし、季節を感じ、心に刺激を与え、音楽で表現する。自分の心の奥にあるものを感じる事。散歩していたら歌のアイデアが浮かんできた。大都市に住んでいるからこそ、少しの自然や季節感、静かなゆったりした時間を大切に思うのかもしれない。もちろんたまには本物の雄大な大自然も満喫しに行きたいけど。。。

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    A singer songwriter, settled in NYC. She loves  music, sports, food and travel!

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