Jane Monheit (Vocal) (1st set @7:00pm)
with Michael Kanan & Billy Stritch(p), Neal Miner(b), Rick Montalbano(d) and Joel Frahm(ts) 日本にいる時からファンだったJane Monheit。ジャズっぽくない高い声に惹かれて、ずっと聴いている。とは言え、NYでライブで聴くのは初めて。今まで何をやってたんだか。いつでも行けると思うと行かないもの。人は愚かだ。。。彼女はThelonious Monk Competition で2位になったのをきっかけに活躍しているジャズシンガー。この有名なバードランドでのショーも多い。この日も「自分の家みたいで嬉しい。」と言っていた。風邪でいつもより低い声と言っていたが、あまり響きは変わらないように思えた。よく喋ってたし。。 ずっと同じTrioで演奏している為か、安定感がある。家のようなステージで、10年以上一緒の家族のような仲間との演奏。リラックスして歌っているのも当然かもしれない。この日、何よりも楽しそうに歌っているのが印象的だった。以前日本で見た時、なぜか辛そうに見えたから。。。(異国の地で、客のノリも悪かったのから?あの時は声がかれてしまっていた。)演奏しているミュージシャンが楽しくなかったら、オーディエンスが楽しめるはずがない。いつもは派手なエンターテイメント的ショーにいつも抵抗があるのだが、”音楽は純粋に人を楽しませるものなんだ”という当たり前の事に気づかされたパフォーマンスだった。一番気にいったのは、ジャズというよりポルトガル語で歌っていたサンバのリズムの曲。ノリがよく、鼻にかかったポルトガルのサウンドと高音の軽やかさがピッタリだった。サビのメロディーは覚えているが、残念ながら曲名は不明。 それにしてもいつも感心するのは曲のアレンジ。私の嫌いな曲も、いつも”アレ、あの曲が?”っと思うほど美しく、またはクールに歌いあげる。今回アンコールに歌った”They Can't Take That Away From Me".。どうしても好きになれなかったのに、帰り道、ずっと口ずさんでしまった。アレンジの良さも理由の一つだが、一番は歌の表現力。シンガーにとって歌唱力は当然のスキルで、あとは言葉(歌詞)にハート(魂)を注ぎ込めるかが全てだ。これに尽きると思う。 この日、突然の急ぎの仕事で、ショーの始まるギリギリの時間にバードランドに着いたため、既にいい席がなかった。後ろの方の席に案内されたが、「もっと近くの席はない?」と聞いて、最後に連れて行かれたのがドラマーの真後ろのテーブルだった。近いけどシンガーの顔が全く見えない!背中だけ。。。でもステージの真横なので、バンドの一部になれた気がして面白いかも?と思った。実際あまり近かったので、ショーの後にはJaneと話をする事もできた。それにしても、すごーく高いヒールを履いて、よくあんなので歌えるな〜と感心。私は歩くのもままならないのに(笑)。幸せを届けられるSingerって素晴らしい!そんな事をしみじみと思いながら、家路についた。 Comments are closed.
|
Archives
April 2022
Categories |